Category: archaeology
夏の遺跡(抄)
Posted by fische on 06/21 at 03:00 AM
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赤土の台地の上で
もう一度あの人に会おう
汗水をぬぐって
時を恋焦がれて
夏は胸の奥で忘れられている
夏ははるか彼方でぼくらを待っている
「あの人」には、もちろん池田陸介先生もいらっしゃいます。
落葉して前方後円墳古ぶ
Posted by fische on 03/05 at 05:15 PM
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過日いただいた柿村新樹先生の句集『柿日和』。その帯にまず見入った。「前方後円墳」も詠めるのか――。
ということは「方形周溝墓」や「墳丘墓」「環濠集落」も詠めることになる。そういえば、酒井龍一さんの考古学川柳があった。あれこれ…。
先生の句集からもう一句。
白鳥古墳蟬声に前方後円墳ゆらぐ
(近郊 平生町に県下最大の原型を留める古墳あり)
先年4月に見学した田布施町郷土館を思い出す。展示されていた納蔵原古墳の円筒埴輪は不思議だった。白鳥古墳と大略同じ地域に属する古墳なのだろう。
船人作
Posted by fische on 05/22 at 07:00 PM
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カテゴリにwordsを新設。
船人作(「ふなんどさく」ともまた「せんどづくり」とも、何れにしても漁人が作る田の意で、この遺跡の性質をズバリと言い表わし得て至妙ではないか)
出典:吉田富夫「西志賀貝塚・志賀公園遺跡」愛知県文化財保存振興会編『愛知の史跡と文化財』、名古屋泰文堂、1962年、47頁。
めぐりあふ
Posted by fische on 07/10 at 11:20 PM
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30余年前、友人を煩わせて文献のコピーをしてもらった。その後使用頻度が高く、すっかり傷んでしまっていたので、簡単に修理した。そして、原本にあたろうと思い至り、町の図書館で請求した。ずいぶん経って、きょうその本が届く。新潟県立図書館から取り寄せてくれた。きれいな本。ほとんど開かれたことがないのだろう。活版の凸凹が生き生きしていて、指先をつんつん刺戟する。
そして、友人がコピーに書き添えてくれた書誌情報はやはり違っていて、ナカグロが必要であった。そういうところのある友人で、甚く納得する。私も私で、友人の書いたそれにそのまましたがってきたが、まあよい。これから正そう。
いゆきかへらふ
Posted by fische on 06/24 at 02:36 PM
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吉田先生の若い頃の写真は多くを知らないが、別の写真と撮影時期を近しくすると思われる。こちらのほうが後出か。右から、藤森栄一、杉原荘介、吉田富夫、江藤千満樹、中村春寿の各氏。(「京大にて、左から栄一、杉原、吉田、江藤、中村の若き考古学徒たち」宮坂勝彦編『信州人物風土記・近代を拓く 第一期全二十二巻』第9巻(可能性にこそ/藤森栄一)、株式会社銀河書房、1989年5月30日、66-67頁。)
なおこの写真は、「杉原荘介記念室」に転載されていて、文中「撮影 藤澤一夫先生 ドイツ製アルピン蛇腹カメラにて撮影 昭和15年頃」とある。これが正しければ、昭和5年の西志賀貝塚発見以降続けてきた自身の弥生土器研究を、杉原荘介氏との共著「東海地方先史時代土器の研究」『人類学・先史学講座』第13巻、雄山閣、1939年12月26日、1-51頁、で総括した直後の撮影であり、吉田先生の戦前の活動がピークを迎えた時期にあたる。
さ、考古学
―― On the day of the content-certified mail.
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