Category: haiku
落葉して前方後円墳古ぶ
Posted by fische on 03/05 at 05:15 PM
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過日いただいた柿村新樹先生の句集『柿日和』。その帯にまず見入った。「前方後円墳」も詠めるのか――。
ということは「方形周溝墓」や「墳丘墓」「環濠集落」も詠めることになる。そういえば、酒井龍一さんの考古学川柳があった。あれこれ…。
先生の句集からもう一句。
白鳥古墳蟬声に前方後円墳ゆらぐ
(近郊 平生町に県下最大の原型を留める古墳あり)
先年4月に見学した田布施町郷土館を思い出す。展示されていた納蔵原古墳の円筒埴輪は不思議だった。白鳥古墳と大略同じ地域に属する古墳なのだろう。
句集 柿日和
Posted by fische on 02/03 at 06:00 AM
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句集をいただく。わたしの貧しい書架にはじめて、句集がそなわった。
俳人は山口県岩国市由宇町におすまいの柿村新樹先生。1995年に展覧会「新博物館態勢」を名古屋でおこなった翌年、由宇町で藤山一雄の展覧会とわたしの講演会の実現に奔走された村田昭輔先生である。2006年、下関の梅光学院大学で講演したときは、由宇町で参加者を募り、バスをチャーターしておいでいただきもした。ふだんの往き来はなかったが、おととし旧年と、拙著をお送りしたことへのお返事だったと思う。
藤山一雄の原体験は生家から見えるその景色にあるのではないかとの旨、わたしが拙く申しあげたとき、村田先生はわたし以上によく理解してくださったように感じることがあった。そのゆえんを、句集のご恵贈でようやく知る。(いま言いなおせば、V字形の陸地の向こうに拓ける瀬戸内海が、幼少期の藤山一雄に、文字通り〈世界〉への希求をもたらしたのではないか、ということ。)
柿村先生は、鷹羽狩行先生のご門下との由。わたしには未知の体験にときめく。他人様の作品や、それに対する添削に接して愉しんできたが、詠み散らかしたものどもを集め返してみて、そのときどきのわたしを顧みてみようかしら。
これは第三句集。さきほど、古書だが、第二句集「島影」をネットで注文したところ。(つづく)
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