21 6月 2017

夏の遺跡(抄)

Posted by fische on 06/21 at 03:00 AM
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赤土の台地の上で
もう一度あの人に会おう
汗水をぬぐって
時を恋焦がれて
夏は胸の奥で忘れられている
夏ははるか彼方でぼくらを待っている

「あの人」には、もちろん池田陸介先生もいらっしゃいます。

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20 6月 2017

老師逝く

Posted by fische on 06/20 at 02:33 AM
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きのう2時頃外に出ると、夜半からの強風のなか、花の匂いが町に満ちていた。ああ、朴の花が咲いているんだ。山の林の方から、風が運んできたに違いない。きっと、あの大きな朴の木だろう。空にはだいだい色の有明月。穏やかな心持ちで帰宅した。今夜は同時刻の外出ながら、風は弱く、花の香はない。雲間の月は、出たり隠れたり。

きのう、池田陸介先生18日夜ご逝去、との報が届いた。享年九十四。お目にかかったのは、最初がおそらく1971年、最後が2016年6月11日、名古屋市南生涯学習センターで。もうあえない。

昨夜の花、風、月は、池田先生だったと思うことにしよう。

青あらし花の香の告ぐ老師逝く 康博
今暁の花風月は故郷の老師死すとの報せなりしか

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