「プレイスカラプチュア」
Posted by fische on 05/24 at 11:30 AM
彫刻作品の園庭遊具
通称「スカラプチャー」、正式な名称は「プレイスカラプチュア」で「遊ぶことのできる彫刻作品」と訳すことができます。公園で良く見かけるコンクリート製の遊具ではなく寒水石(大理石の一種)で作られています。
このプレイスカラプチュアの制作者は故野々村一男先生で、日展にも数多く出品のある著名な彫刻家です。当時(略)縁のあった野々村先生が「何か子どもたちのためになるものを」と園に寄贈されました。
1959年(昭和34年)に野々村氏自ら大きな石を持ち込まれて園内で制作されその年の9月1日に完成、子どもたちは大喜びでした。古い写真を見るとこのプレイスカラプチュアで滑ったり、くぐったり、中には飛び降りたりと楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿が写っています。安全上から現在は滑り台の頂部に手すりが取付けられていますが、当時けがをする子どもはほとんどいなかったそうです。
以来、プレイスカラプチュアは野々村先生の子どもたちへの深い愛情とともに、現在も(略)シンボルとして子どもたちの元気な姿を見守っています。
そうした経緯を知るのは最近のこと。入園1年目に制作されていることになるが、その光景は覚えていない。そして3年間、いつもそこにあった。
思い出して、歌にしようとしていたとき、その温度を思い出す。
ビル街の
園庭で
冷たく白い
スカラプチャーで
遊んでいた
(「君がいた頃」)
近づいて、手のひらをあててみる。
まわりこむ。
小さな円窓からのぞく、行き止まりの空間に潜り込んだあの感じ! かたつむりの殻の奥のような・・・。
ちょうど50年前、ここを卒園した。
この人の記事 http://t.co/SGv5K6Wi http://t.co/Z4RvgZKS を読んだとき嬉しく思った。読者にそう思わせるように書いていたのだろうが、「プレイスカラプチュア」を介して私も「よかった・・・」と思うのである。名駅の前にあったブロンズ「青年像」の作者の作品で遊べたことを。この芸術家の思想と作品は私(たち)に妥当であったか?はい!
いまのアーティストはいまの子どもたちに、ありふれたつまらぬ作品を与えていやしないか?Posted by .(JavaScript must be enabled to view this email address) on 05/25 at 01:01 AM